男の33度トップ > 替えがきかない、佐藤浩市という元二世俳優
それで男の映画を語るつもりかい?
20年以上映画の仕事を続ける企画・映画評論家のこだわる「男の映画」とは。そして彼が「男」にこだわる理由…そして映画と酒に濡れた彼の人生とは。この男のRSS

替えがきかない、佐藤浩市という元二世俳優

替えがきかない、佐藤浩市という元二世俳優

©Photo By Gilzee


名優とは、同じ顔をして、多少髪型を変えたにしろ、
まったく違うキャラクターを演じ、そのキャラクターに圧倒的な存在感を与える。

そんな名優を父親に持つ二世俳優は、
大抵初めのうち、交換可能な役者だ。


こんにちは、マンハッタン坂本です。




ところが、最近の佐藤浩市は、役の大小にかかわらず、独特の異彩を放っている。

「雪に願うこと」では、北海道の馬橇(そり)レース、ばんえい競馬の調教師だ。

雪に願うこと雪に願うこと

根岸 吉太郎 監督
2006年公開
原作:鳴海章
第18回東京国際映画祭グランプリ
同監督賞・最優秀男優賞・監督賞受賞


ある日、東京から会社を倒産させた弟(伊勢谷友介)が無一文になって帰ってくる。

兄は、厩舎の使用人と同じような生活をさせ、引退間近のウンリュウという馬の世話をさせる。が、いつしか弟はその馬に入れ込むようになり、馬と共に元気になっていく。
初めのうち、怒ると平気で殴っていた兄だが、そんな弟の姿を見て、心を許すようになる。

ウンリュウに勝負をかけたレースの日、
弟の再起を願うかのように馬を見つめる顔が、優しくも精悍だった。



「THE 有頂天ホテル」では、カッコつけの汚職国会議員だ。

THE 有頂天ホテル

THE 有頂天ホテル

三谷 幸喜 監督・脚本
2006年公開


秘書をこき使いマスコミを避けてホテルを脱出しようとするが気が変り、自殺を試みるがまた気が変り、真相を暴露しようと記者会見を開くがまたまた気が変り、結局脱出する。

コールガール、ベルボーイ、ルーム・サービスをする昔の彼女、その時々で出会う相手で表情が変わるが、それが憎たらしくもあり、滑稽であった。


「誰も守ってくれない」では、中学生の娘を持つ離婚寸前の刑事・勝浦だ。

誰も守ってくれない誰も守ってくれない

君塚 良一 監督
2009年公開
モントリオール国際映画祭最優秀脚本賞受賞


彼は、娘のためにプレゼントを用意し、休暇を取って仲直りの家族旅行をする予定だった。だが不本意にも、小学生姉妹殺人事件の容疑者の妹で娘と同じ年ごろの沙織(志田未来)を保護する役目を命じられる。マスコミや世間の目から守るためだ。

警察が用意したホテルはすぐにマスコミに見つかり、苦し紛れにかくまった自宅マンションも執拗な新聞記者に嗅ぎつけられ、遠く海辺のペンションまで流れ着く。このペンションは、3年前に自分の捜査ミスで幼い息子を殺された両親が経営している。

沙織は、兄が殺人犯であること、その妹だというだけで世間から糾弾されていること、そして兄の逮捕が原因で母親が自殺したこと、すべてが受け入れられず、必死で自分を守ろうとする勝浦に反発するだけだった。


「誰かを守るってことは、その人の痛みを感じるってことだ」



信頼する友人の罠にはまりペンションを抜け出した沙織を体を張って助けた勝浦は、やっと心を開いてくれた沙織に対し、そう言って抱きしめる。


まるで自分の娘のように。



今から休暇だと宣言した勝浦は、別れ際に、ペンションの主人から妻が妊娠したことを知らされる。そして沙織からは、車に忘れた、包みがシワだらけになった娘へのプレゼントを渡される。


苦しみを乗り越えたあとの笑顔は素晴らしい!



佐藤浩市のあの、こぼれるような笑顔、本当に名演技だった。
偉大なる父、三國連太郎に負けないくらいに。


そして苦しみを乗り越えたあとの酒は、格別に違いない。







zkourinshizukuマンハッタン坂本も愛する、高千穂 降臨の雫

苦しみは、乗り越えたときの喜びのためにある。
喜びをわかちあうのは一杯の焼酎

数々の神話とスピリチュアルな雰囲気で有名な神話の郷、高千穂。その高千穂で100年の歴史を持つ酒造メーカー「高千穂酒造」が解き放つ、最上級の本格麦焼酎「高千穂 降臨の雫」
3年の眠りから、いま旅立つ。

>>高千穂 降臨の雫 公式サイト

降臨の雫のご注文はこちら

男の33度 HOME
3人が惚れた、33度の焼酎とは?
高千穂焼酎といえば、黒麹全量仕込高千穂

この男について

マンハッタン坂本
マンハッタン坂本
初老の映画コメンテーター、54歳、独身。映画と酒を愛しすぎ、気がつけばこんな年齢。子供がいればもう成人しているだろうか、部下も息子といっても差し支えない年代に。されど人生に悔いなし!それは多くの感動と出会いに満ちあふれていたから。そんなヒトリライフを堪能する男のこだわり映画とは。
マンハッタン坂本とは

最近のこの男

この男の関心

この男過去

twitter

この男を紐解くキーワード