2009.09.01 by マンハッタン坂本 / それで男の映画を語るつもりかい?, 男の日本映画について
ぼくらはきっと、大原麗子に永遠に憧れ続けるんだ。
「ロマンチックが、したいなぁ」
とは、大原麗子が出演し、糸井重里が書いた、某アルコール飲料のCMキャッチコピーである。彼曰く、おめかけさんの所に行って、わざと安い酒なんか飲んでるって、ちょっといいじゃないですか。
こんにちは、マンハッタン坂本です。
「すこし愛して、なが~く愛して」で有名なTV-CMは市川崑が監督した。同監督の金田一耕助シリーズの映画「獄門島」にも大原麗子は出演している。
獄門島市川崑 監督
1977年公開 「犬神家の人々」「悪魔の手毬唄」に続く市川監督第3作
原作:横溝正史
鬼頭家の長男が戦死したことを伝えるために島に到着した金田一耕助(石坂浩二)は、りんとした鬼頭早苗(大原麗子)を紹介される。その美しさに少なからず心を動かされ、探偵であることを島の住人の誰よりも先に告白してしまう。
鬼頭家の三人姉妹が次々に惨殺されたあと、早苗が誰かをかばっていることを指摘したとき、島から連れ出してほしいと告白されると、逆に驚いてしまう。
耕介は姉妹の殺人犯を暴くが、犯人は警察の目を盗んで自殺する。
辛い思いをする度、涙を流す大原麗子だけが美しかった。
市川崑監督と大原麗子の真骨頂は「おはん」である。
おはん
市川崑 監督
1984年公開 「犬神家の人々」「悪魔の手毬唄」に続く市川監督第3作
原作:宇野千代
「おかよとは、今すぐいうて離れられへんけど、そのうち俺も、目が覚めると思うわ」
女房であるおはん(吉永小百合)との別れ際に、
幸吉(石坂浩二)はさらりとそう言ってのける。
その癖、未練がましく抱きしめたりもする。
7年後によりを戻すが、感情のおもむくままにおはんを抱く幸吉は、おかよの前では屈託がない。一方、芸妓屋の女将おかよ(大原麗子)は、幸吉をおはんから奪い取ったことに気を咎める様子もなく、体を求めるだけである。
幸吉とおはんが隠れ家を持ったこと、二人の間の息子が事故死したことを知っても、悲しみのどん底にあるおはんから幸吉を奪っていく。
惚れた男に健気につくすけれど、どんなことがあっても離さない、そんな情熱的な女を、大原麗子は見事に演じた。
そして二人の女から愛された幸吉は、どっちつかずの情けない奴だけれど、妙に羨ましかった。
男は誰しも、大原麗子みたいなおめかけさんがいれば、気分がいいだろうと思う。
私は長らく、一杯の焼酎が相棒である。
追悼 大原麗子さん
©Photo By idua_japan
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とまでは言わないが...
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