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それで男の映画を語るつもりかい?
20年以上映画の仕事を続ける企画・映画評論家のこだわる「男の映画」とは。そして彼が「男」にこだわる理由…そして映画と酒に濡れた彼の人生とは。この男のRSS

アブなく、危険な男の選択。タクシードライバーという職業

タクシードライバー

酒のお供。

旨い酒と女を抱く夜は、どんなに高い酒の肴よりもこのタクシーこそ、
もっとも欠かせない酒の供となる。
本物の男は飲酒運転などしないのだ。

こんにちは、マンハッタン坂本です。



しかし、このタクシー運転手(ここではドライバーと呼ばせてもらう)なかなかハードな仕事だ。酒の力で気の強くなった男と女を相手にするからだ。

ロバートデニーロ

タクシー・ドライバーは、アブナイ!



トム・スコットのやるせないサックスが流れ、モヒカン刈りのロバート・デ・ニーロがやたら拳銃を撃ちまくり、少女娼婦を命がけで助けるからだ。


taxidriver

マーティン・スコセッシ監督
1976年公開
原題:Taxi Driver


ベトナム帰りの元海兵隊員と称する彼、トラヴィス・ビックルは、タクシードライバーに就職。誰となく目的地まで送り届け運賃を受け取る毎日を過ごし、そこで目にする麻薬と性欲に溺れる若者や盛り場の退廃ぶりに嫌悪を示していた。




タクシー・ドライバーは、オカシイ!


タタトゥン・タタトゥンと奇声を発しながら、ロベルト・ベニーニが義理の姉とやりまくる話をして、後部シートの神父様を卒倒させるからだ。

nightontheplanet

ジム・ジャームッシュ監督
1991年公開
原題:Night on Earth


ロサンゼルス、パリ、ヘルシンキ、ローマ、ニューヨークを舞台に、タクシードライバーとその乗客の人間模様を描く。





しかし、役所広司は違う。

taxidriver1

原田眞人監督
1995公開
原題:復讐の天使/KAMIKAZE TAXI


日本からの移民ペルー人で、日本語がたどたどしい。
後部シートには、ヤクザに仲間を皆殺しにされたチンピラ(高橋和也)が乗っている。KAMIKAZE特攻隊よろしく、組長と悪徳政治家を殺るのだと彼は言う。

母親の墓参りをし、自己開発セミナーごっこをやり、ヤクザにリンチされるところを運転手に助けられながら、体当たり寸前に撃ち落とされる。yakusho 彼の意思を継いだペルー人は、パチンコ玉と奪った日本刀と拳銃で5人のボディガードを倒し、二人と対峙したとき、たどたどしい日本語で言う。


「私の、名前は、
 カンタケ、カズマサです」



あっという間に敵は倒れ、ペルーの縦笛ケーナが響き渡る。
何てハードボイルドなんだ!


ここだけの話、わたしはタクシードライバーに転職してもいい。


きみにタクシードライバーがつとまるかい?







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この男について

マンハッタン坂本
マンハッタン坂本
初老の映画コメンテーター、54歳、独身。映画と酒を愛しすぎ、気がつけばこんな年齢。子供がいればもう成人しているだろうか、部下も息子といっても差し支えない年代に。されど人生に悔いなし!それは多くの感動と出会いに満ちあふれていたから。そんなヒトリライフを堪能する男のこだわり映画とは。
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